賃貸の退去費用には、意外な落とし穴が多くあります。
必要のない費用を払わないように、この記事で請求項目が妥当か確認しましょう!
【ポイント1】高額請求されやすい項目がある
普通に生活して発生する劣化部分
【支払う必要がないもの】
・冷蔵庫設置による床の凹み
・経年劣化による壁紙の黄ばみ
・畳の日焼け
など
普通に生活をしていて、劣化する部分は、基本的に支払う必要がありません。
生活していれば、どうしても出てしまうものですからね。
ちなみに、これを「通常使用で発生するもの(自然損耗)」と言います。
【支払う必要があるもの】
・落書き
・タバコのヤニ汚れ、焦げ跡
・物をぶつけた破損
など
これらは、人によって発生するか、しないか様々です。
こういったものは、支払う必要があります。
ただし、不注意(過失)の場合は、火災保険で直せる可能性が高いです。
火災保険は、賃貸契約時に入っているはずです。
住んでいる間に必ず直しておきましょう!(退去時には使えないので、事前に直しておくこと)
SBIホールディングス株式会社で「火災保険」を一括見積もり壁紙などのクロスの交換
クロスのカビ・キズは、支払う必要があります。
ただし、クロスに残っている価値の分だけです。
【クロス(壁紙)の残存価値】 ・新品から6年経過:0円(便宜上1円となる) ・新品から3年経過:半額 ※入居時にクロスの張り替えをしたと言われた場合、大家・管理人が証明する必要がある。
クロスは新品から6年経過すれば、価値がなくなります。
つまり、その物件に6年住んでいれば、支払うことはありません。
もし、3年しか住んでいなくても、築年数が6年以上経っている場合は、支払う必要がありません。
※「入居時にクロスを張り替えた」と言われた場合は、本当に張り替えたことを大家・管理人が証明しないといけません。
写真や領収書を見せてもらいましょう。
畳床・カーペット・クッションフロアの交換
畳床・カーペット・クッションフロアの劣化は、支払う必要があります。
ただし、残っている価値の分だけです。
【畳床・カーペット・クッションフロアの残存価値】 ・新品から6年経過:0円(便宜上1円となる) ・新品から3年経過:半額 ※入居時に新品にしたと言われた場合、大家・管理人が証明する必要がある。
先ほどのクロスと同様、新品から6年経過すれば、価値がなくなります。
こちらも、「新品にした」と言われた場合は、大家・管理人に証明してもらいましょう。
(注意)フローリングは減価償却にはならない
注意したいのが、フローリングは価値が下がらないということです。
劣化している場合、費用を支払います。
ただし、フローリングの「ワックスの剥がれ」は、支払う必要がありません。
私の体験として、ワックスの剥がれを請求されましたが、支払わずに済みました。
もちろん、国交省のガイドラインにも記載があります。
【ポイント2】解約通知書の内容で騙されることがある
ハウスクリーニング代・鍵交換代は支払い不要
解約通知書に「ハウスクリーニング代」や「鍵交換代」などが書かれていることがあります。
基本的に退去時は、次の入居者のために必要な費用を支払う必要はありません。
「ハウスクリーニング代」は、入居時に支払っていることが多く、入居時または退去時にどちらか一方だけ支払えば良いことに注意しましょう。
「鍵交換代」は、国交省のガイドラインで、貸す側が支払うべきと書かれています。
支払う場合でも、先ほどと同様、入居時か退去時のどちらか一方です。
認めない内容は斜線を引いて押印しておくこと
解約通知書には、不要な請求について、「支払うことに異議申し立てません」などとぼったくるための表現が書かれていることがあります。
こう言った内容が書かれていないか注意が必要です。
そして、退去は「解約の通知」と「鍵の返却」を両方行うことで完了します。
そのため、退去日までに納得した解約通知書が間に合わない場合は、斜線と押印をして相手に渡しましょう。
【ポイント3】住んでいる間にできるだけ直しておく
大家や管理人に直してもらう
普通に生活していて起こった不具合は、基本的に大家や管理人が直してもらえます。
退去時に請求されないよう、事前に直してもらいましょう。
火災保険で直しておく(退去時には使えない)
不注意による破損などの場合は、火災保険で対応できることがあります。
子供の落書きなども不注意(過失)となるので、確認しましょう。
火災保険は、入居時に契約しているはずなので、積極的に活用しましょう。
ただし、退去時には使えないので、住んでいる間に使うことが大切です。
SBIホールディングス株式会社で「火災保険」を一括見積もり※国交省のガイドラインに沿って、請求してもらいましょう
ここまでの退去費用の考え方は、国交省の「原状回復をめぐるトラブルとガイドライン」に全て載っています。
退去を伝える時に、「国交省のガイドラインに沿って請求してください」と伝えておくのも良いと思います。
さいごに
いかがでしたでしょうか。
私は今まで、何度も引っ越しをしていたので、気づかずに支払った費用がめっちゃあります・・・
「せめて家族には!」と伝えていますが、中々覚えられないようで・・・
結局、私が仲に入ることになってしまいます笑
それではっ!
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