マイホームを建てる時、工事着手する前に行うのが「地鎮祭」。
地鎮祭とはどんなものなのでしょうか。
服装は?かかる時間は?お金は?
今回は、そんな地鎮祭の「流れ」と「作法」などをわかりやすく解説します!
「マイホームを建てる時の業者選び」については、下記のページで紹介していますので、よければ一緒にご覧ください!
- 地鎮祭とは
- 地鎮祭や供物の準備は誰がするのか
- 地鎮祭の流れ・作法
- 敷地内に入り、座って準備する※建築主も行う
- 祭壇や供物などを清める【修祓(しゅばつ)】
- 神様をお迎えする【降神の儀(こうじんのぎ)】
- 神様に供物を差し上げる【献饌(けんせん)】
- 工事の安全と家の繁栄を祈願する【祝詞奏上(のりとそうじょう)】
- 土地を清める【四方清祓い(しほうきよはらい)/切麻散米(きりぬきさんまい】※場合によって建築主も行う
- 土地を模した砂山に鎌、鍬(くわ)、鋤(すき)を入れる【地鎮の儀(じちんのぎ)】※建築主も行う
- 神様に玉串を奉り、祈願する【玉串奉奠(たまぐしほうてん)】※建築主も行う
- 差し上げた供物を下げる【撤饌(てっせん)】
- 神様にお帰りいただく【昇神の儀(しょうじんのぎ)】
- 皆で供物のお酒を少しいただく【神酒拝戴(しんしゅはいたい)/直会(なおらい)】※建築主も行う
- 地鎮祭時の服装・時間・お金
- 地鎮祭後の流れ
- さいごに
地鎮祭とは
そもそも地鎮祭とは、その土地で工事(建築や土木)を行う前に、その土地の神様に土地を利用することを許してもらい、工事の安全とその家(家庭)の繁栄を祈願するものです。
地鎮祭の準備として、一般的に4本の竹を立て、しめ縄で結びます。
その中に簡易テントを立て、祭壇を用意します。
地鎮祭や供物の準備は誰がするのか
地鎮祭の準備は、一般的に施工店(ハウスメーカーや工務店など)が用意します。
供物については、建築主(施主)自身で用意する場合もありますので、施工店と話をしておくと良いでしょう。
地鎮祭の流れ・作法
敷地内に入り、座って準備する※建築主も行う
いざ、準備が整い、時間になったらテントの中に入り、待ちましょう。
パイプ椅子がある場合は、座っておきます。
座る位置や順番などはあまり気にしなくて構いません。(できるだけ前に座る方が無難です。)
祭壇や供物などを清める【修祓(しゅばつ)】
神主さんが祭壇や供物を清めていきます。
建築主は特に何もする必要はありませんので、見守りましょう。
神様をお迎えする【降神の儀(こうじんのぎ)】
神主さんが神様をお迎えします。
「オォーーーーーーーーーー」っと叫ばれますので、びっくりしないように笑
神様をお迎えしている間は、頭を下げます。
神様に供物を差し上げる【献饌(けんせん)】
神主さんが神様に供物を差し上げます。
建築主は特に何もする必要はありませんので、見守りましょう。
工事の安全と家の繁栄を祈願する【祝詞奏上(のりとそうじょう)】
神主さんが文章を読み上げます。
建築主や施工者などを神様に紹介し、工事の安全や家(家庭)の繁栄を祈願します。
建築主は特に何もする必要はありませんので、見守りましょう。
ちなみに文章は、神主さんによって、長かったり、短かったり、いろいろです笑
土地を清める【四方清祓い(しほうきよはらい)/切麻散米(きりぬきさんまい】※場合によって建築主も行う
神主さんが敷地の四隅と中央に切麻(小さく切った白紙のこと)・塩・お酒を撒きます。
神主さんによっては、建築主(代表者一人)が同行する場合があります。
説明がありますので、その通りに行いましょう。
土地を模した砂山に鎌、鍬(くわ)、鋤(すき)を入れる【地鎮の儀(じちんのぎ)】※建築主も行う
テントの近くにその土地を模したとする砂山が置かれています。(左の写真のような感じです。)
写真にはありませんが、その土地の草を上部に立てることが多いです。
鎌で草を刈る【刈初(かりそめ)の儀】
まずは、その土地の草木を刈り取るので、それを鎌で再現します。
これは、設計者がすることが多いです。
草を手に取り、鎌で「えい、えい、えい」と3回叫びながら刈り取るマネをし、草を抜きます。
鍬(くわ)で砂山を掘り起こす【穿ち初(うがちぞめ)の儀】
次に、草木を刈り取ったので、土を鍬で掘り起こします。
これは、建築主(代表者一名)がすることが多いです。
神主さんからお礼をしながら、鍬を受け取ります。
「えい、えい、えい」と3回叫びながら、砂山に鍬を一度軽く入れ、砂山を崩します。
「えい、えい、えい」と叫ぶ時、2回までは鍬を入れるフリをし、3回目で本当に鍬を砂山に入れます。(少し砂山が崩れれば、それでOKです。)
恥ずかしいかもしれませんが、そこそこ大きめの声で叫びましょう!笑
鋤(すき)で土を均す【鋤入れの儀】
最後に、鋤で土を均します。
これは、施工者がすることが多いです。
他と同じく「えい、えい、えい」と3回叫び、鋤で土を均します。
神様に玉串を奉り、祈願する【玉串奉奠(たまぐしほうてん)】※建築主も行う
神主さんから玉串を渡されますので、祭壇の前に行き、玉串を時計回りに回転させ、根本を神様(祭壇の奥側)に向けて、置きます。
2礼2拍手1礼をし、2回柏手を打ち、軽く1礼し、下がりましょう。
柏手の時、右手の指を左手の掌まで下げると、良い音が鳴ります。
これは、建築主(施主)から行います。
基本的に、参列者全員が順番に行いますので、ご家族全員行うと思っておいてください。
子供は、親と一緒に行う方が多いです。
差し上げた供物を下げる【撤饌(てっせん)】
神主さんが差し上げた供物をお下げします。
建築主は特に何もする必要はありませんので、見守りましょう。
神様にお帰りいただく【昇神の儀(しょうじんのぎ)】
神主さんが神様にお帰りいただきます。
また「オォーーーーーーーーーー」っと叫ばれますので、びっくりしないように笑
皆で供物のお酒を少しいただく【神酒拝戴(しんしゅはいたい)/直会(なおらい)】※建築主も行う
地鎮祭の最後は、神主さんがお酒を一人一人に注がれますので、皆で一斉にいただきます。
全て飲んでも良いですし、苦手な方は少し口を付けて、残りは土地に撒きましょう。
車を運転されている場合は、飲むフリをして、土地に撒きましょう。
地鎮祭時の服装・時間・お金
服装
地鎮祭の時の服装は、何でも構いません。
特に家を建てる場合の地鎮祭は、私服の方が多いです。
気になる方は、スーツやジャケットなどで行くと良いでしょう。
ただ、地鎮祭の後、近隣挨拶に行く場合は、キレイめな服装が良いと思います。
かかる時間
神主さんによって様々ですが、30分〜1時間程度です。
夏場や冬場は対策をしておきましょう。
お金(初穂料/玉串料)を支払うタイミング
一般的に、地鎮祭の開始前に神主さんにお渡しすることが多いです。
費用は、3万円〜5万円程度が一般的と言われています。
地鎮祭後の流れ
地鎮祭が終わり、神主さんが帰られた後、施工店と打合せや挨拶回りをすることがあります。
家の配置確認
土地に、家の外壁を縁取った線が引かれている場合があり、それを見ながら、施工店と一緒に家の配置を確認します。
外壁の線を見ていると、思ったより狭い!小さい!と感じられますが、実際家が建つとそんなことはありませんので、安心してください笑
実際に壁がなく、見通しが良いと狭く小さく感じるものなんです。
近隣挨拶
工事中は、近隣に迷惑をかけることになりますので、このタイミングで挨拶回りを行うことが多いです。
施工店と共に挨拶しても良いですし、住む前に建築主だけで挨拶回りをされる方もいます。
供物は持ち帰る
神様に差し上げた供物は、一般的に建築主が持ち帰ります。
車で来れると持って帰りやすいです!
さいごに
いかがでしたでしょうか。
「地鎮祭」って初めての時は、何かよくわからず心配になると思います。
私は仕事で、何度も地鎮祭を経験したことがありますが、未だに「えい、えい、えい」が恥ずかしいです笑
あまり大きな声では言えませんが、めっちゃクセの強い神主さんが来た時はいろいろと大変でした笑
それではっ!
コメント