賃貸マンションを選ぶ時、どのような点を確認しておくと良いのでしょうか。
一人暮らし・同棲に関わらず、賃貸物件選びの参考として、確認したい「重要な5つのポイント」について解説していきます。
賃貸マンション選びで確認したい5つのポイント
新耐震基準(昭和56年6月1日以降着手)の建築物であるか
地震大国の日本で、耐震性能は非常に重要な項目です。
中でも、「旧耐震・新耐震」と呼ばれる大きな性能の違いがあります。
昭和56年(1981年)6月1日以降に建てられた(工事が着手された)建築物を「新耐震基準」、それより前のものを「旧耐震基準」と言います。
新耐震基準では、「震度6強や震度7の地震でも建築物が倒壊しない」ことを基準としています。
なので、賃貸を借りる時は、必ず新耐震基準の建築物を選びましょう。
また、「2000年基準」や「2005年の構造計算書偽造事件」などで度々耐震基準が改正されていますので、できるだけ新しい(竣工後10年程度)建築物を選ぶことをおすすめします。
防犯上の安全性
できるだけ犯罪に巻き込まれないよう、建築物を選ぶ必要があります。
主に以下の項目を確認しておくと良いです。
- 2階以上(地上から直接入ってこられない)の部屋
- ベランダの近くに電柱がない
- 隣の部屋のベランダからの侵入対策
- 玄関ドアの鍵はディンプルキーなど
- 玄関ドアにガラスがない
- (オートロック)
2階以上の部屋・ベランダの近くに電柱がない
まず、2階以上の部屋を借りることは大切です。
泥棒に入られるリスクが減ります。
ただし、2階以上の部屋でも地上から容易に侵入できてしまう立地の場合は、侵入しにくい階を選びましょう。
例えば、ベランダの近くに丘や斜面、隣家の屋根などがあり、2階以上のベランダにも侵入できてしまうなどです。
また、ベランダの近くに電柱があることも同様にリスクがあります。
電柱は人が登れるように足場が造ってあります。
これを利用すると電柱から侵入できてしまうため、危険です。
隣の部屋のベランダからの侵入対策
意外と盲点なことの一つに、隣の部屋の住人に対するリスクがあります。
外部の人間に気を取られがちですが、同じ賃貸の住人に対しても安全策をとっておきましょう。
賃貸マンションのベランダは、隣との間に非常時に逃げられる「簡易的な仕切り板」しか設置されておらず、蹴破って侵入することができます。
また、蹴破らなくても、仕切り板の隙間から侵入することや覗くことも可能です。
カーテンを利用することはもちろん、セコムやアルソックなどのセキュリティを強めておくことも大切です。
鍵はディンプルキーなどであるか・玄関ドアにガラスがない
玄関の鍵は、ピッキングなどがしづらいディンプルキーなどであることを確認しておきましょう。
セキュリティが低い鍵の場合、簡単に扉は開けられてしまいます。
また、玄関ドアにガラスがないことを確認しましょう。
割れやすいガラスは、そこから棒などを入れ、サムターン(内側の鍵)を回されて侵入ができてしまいます。
できればオートロック
共用の玄関がオートロックであることは望ましいです。
ただし、部屋の玄関の鍵もしっかりかけることを徹底してください。
オートロックであることに安心して、部屋の玄関の鍵をかけないケースがあります。
特にゴミ出しの一時などです。
共用の玄関は住人に便乗して入ることができ、ガードの緩い部屋に侵入されてしまいます。
間取り関係(セパレート・キッチンの使いやすさ・収納スペースの有無など)
借りる上で、使いやすい間取りであることも重要です。
トイレ・バスはセパレートがおすすめです。
ユニットバスの場合、湿気でカビや汚れがトイレ側にも発生しやすくなります。
掃除がかなり大変です。
誰かがバスを利用している時に、トイレが利用できない場合もあります。
また、脱衣所があると洗濯機を置くスペースがあるため、より快適に暮らせます。
キッチンは二口以上のコンロが有り、調理をするスペースが広いものがおすすめです。
二口以上のコンロは、料理の時短を図れるため、おすすめです。
洗い場の上に板を乗せて調理をするキッチンもありますが、料理中いちいちその板を外すことはかなりストレスです。
収納スペースが多いことも確認しましょう。
賃貸なので多少は仕方ないですが、「クローゼットが狭く、その分リビングが広い」場合、リビングに物が溢れてしまうので、結局物置状態になってしまいます。
防音性(音漏れのしづらさ)
部屋は、「音漏れ」がしづらいか確認しておきましょう。
部屋の壁を叩いて、軽く響くような音がすれば、音漏れしやすい壁です。
「外壁や柱」と「隣の間仕切り壁」を叩くと違いがよくわかります。
床も少し足音を出してみて、どの程度響くか確認しておくと良いでしょう。
音漏れがしづらい構造は、RC(鉄筋コンクリート)造やSRC(鉄骨鉄筋コンクリート)造がおすすめです。
柱や梁、スラブが厚く、音が響きづらいことが多いです。
エレベーターの有無
2階以上に住む場合、エレベーターの有無を確認しましょう。
若い方や健康な方は、エレベーターを利用しないと思われるかもしれませんが、引越し、大量の食品を買った時など、エレベーターがないと苦労するケースがあります。
普段は利用しない場合でも、上階(特に3階以上)に住む場合は、エレベーターがあると便利です。
+「自分が譲れないポイント」も併せて確認
これら5つのポイントの他に、自分がどうしても譲れないポイントも押さえておきましょう。
例えば、「駅から徒歩10分以内」や「コンビニが近くにある」、「駐車場が近くにある」などです。
どうしても譲れないポイントを妥協してしまうと、引きずってしまい、また引越しすることになりかねません。
再度、「物件探し」に「敷金や礼金の支払い」などしたくないですよね(笑
さいごに
いかがでしたでしょうか。
賃貸マンションを選ぶ時は、いくつも確認すべきことがあります。
今回、「特に重要な5つのポイント」をお話しましたが、費用や立地エリアなども確認すべき項目です。
自分にとって、どこまでが重要で、どこから妥協することができるのか。
その塩梅を先に検討してから不動屋さんに行くと、よりスムーズに賃貸選びができるのではないでしょうか。
それではっ!
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